Motel Chronicles


■2006年3月25日

大阪、産經新聞のコラムが終わりました。
長い間、ご愛読ありがとうございました。


フジテレビの音楽番組「僕らの音楽」のリハーサル、行ってきました。
矢井田さんは初対面ですが大変カンのいい方で、合わせやすかったです。
何を演奏するのかはお楽しみに。
他の出演者は一青窈さんもいましたし、華原朋美さんのリハーサルを
ちょうど見ることが出来ました。
本人はもちろんですが、結構芸能人に会う時はそのマネージャーを
観察したりします。(すみません)
リハーサルに来られなかった歌手の人もいますので、本番当日は
すごいことになるでしょうね〜。

バンドはドラムが屋敷豪太さん。
ロンドンで一緒にご飯を食べたことありますが、仕事で一緒になるのは
初めてです。
しかも生の彼のドラムを聴くのも初めて。
いやぁ、素晴らしい。
余計なことをしない大人、という音とバランスなのです。
ベース美久月さん、ギター今さん、サックス金子さん、
それにピアノが武部さんと、もうよだれが出そうなくらい
贅沢なバンドであります。
音が違うんですよね〜。
日本にもこういう人たちがいるというのを知ることは、とてもとても
うれしくなります。


あまり「愛と死をみつめて」の反響がなかったのですが、
みなさん観ていなかったのでしょうか....
裏の女王の教室かな、やっぱり。
高嶋ちさ子さんも予約しておいた、と言っていましたし...
視聴率的にも思惑通りにいかなかった、という感じだったみたいですが、
でもドラマはとても良かったと思っています。
物語中、ほとんどが夏の場面が多いのですが、撮影は極寒の冬です。
あの草薙君のランニングシャツ姿も全部、冬の撮影です。
これはすごいです。
後処理で消されていますが、屋上のシーンも吐く息が白かったりと
あのドラマはみんなが頑張った結晶でした。
私は温々と部屋で仕事しましたが....

とても「生きる」ということを考えさせられる物語でした。
今回の音楽にはある人への想いが込められていて、
自分を含めてですが、生きて行くことへの希望や未来を
感じられるように書きました。
あぁ、もちろん皆さんにもドラマにも、ですよ。
私には届いたのですが、その人にはどうだったでしょうか...

あのドラマの中で、やはり手紙が気になります。
どうも書くことに興味があるみたいですね、最近。
昔の話ですが、吉本ばななさんがキッチンを書いたとき、
彼女宛にファンレターを書いたことがあります。
今までこれが最初で最後ですが、自分のCDを入れてお送りしたものですが、
最近、ばななさんから返信されたはがきを見つけました。
文面はお礼の、何でもないものですが、なんだか宝物を
見つけた気持ちで一杯です。
私がデビューした頃はそう、直筆でファンレターに返事を書いていました。
それを今お持ちの方はいらっしゃるのでしょうか....
今のようにメールなんてまだ存在していませんでしたから、
なんとものんびりしたいい時代でしたね。


この日記にはだいたい気になったことや、うれしかったことを
書くようにしています。
でもその加減が自分の中ですごく難しくて、あまりうれしかったことを
書くことが、すごく迷う時もあります。
ネガティブなことを書かないことは、結構簡単です。
でも自分にとってすごくうれしいことを書くとき、それを読んでくれる人と
一緒に共感してもらえるかどうかが、難しいですね。
読む側の自分もそうなのですが、嫉妬やねたみみたいな感情を生むもの、
たいていは自慢なのですが、そういうものの何処に線を引こうかという
「加減」が難しいです。

いい想いは一瞬で忘れますが、イヤな気持ちは結構残りますよね。
私はもし許せないイヤなことがあったり傷つけられた時は、
それに対しての自分の気持ちを文章にして書きます。
傷ついたりすることは、うれしいことの100倍はあるのですから
しょうがないですけれど、でもその中でもどうしても心に残ってしまって
音楽も作れないような状態になってしまうものには、一度自分の気持ちを
表してみるのがいいみたいです。
でもそれをイヤな思いをした相手には、届けません。
もちろんほとんどが見知らぬ人やどうしようもないことだったりするので。
まぁ例えば政府のことだったり、裁判の判決だったり。(笑)
書いているうちに自然と心は穏やかになり、全部書き終わる頃には
何を書いていたんだっけ、ということにもなります。
書き終わっても忘れられないのは、しばらくそのままにしておき、
忘れた頃に消します。
昨日も書いていたら、3000字以上になってしまいました。
文字数が多いからといって偉いわけではありませんが、これで
お金がもらえればどんなにいいことか、と思いますけれど。(笑)

ネット上でイヤな体験をそのまま書く人もいますね。
それは読み手側としてすごく面白かったりしますが、どうも私はダメです。
負の連鎖になりそうで。
消えてなくなれ、なんて新聞のTVコマーシャルにもそういう一画面が
出てきましたが、見知らぬ人からそんな書き込みがあったら、
本当に泣いてしまいそうです。
メールでもらったら、本当に消えてなくなりそうです。
掲示板などで人の意見に対してものすごく辛辣な意見を書く人、
もちろん匿名性であるからこそでしょうけれど、私には
とても耐えられません。
言葉の暴力はすごく強いですから。
でもマネージャーに対しては、私からすぐに彼のところに届きます。
かわいそうに....(笑)