Motel Chronicles


■2006年3月16日

梅が満開となり、うぐいすが来始めました。
まだ鳴き声は聞きませんけれど...
そうだ、ピーターフィッシュだ。
もう10年も前の話なのでイスラエルで食べた魚の名前、忘れていました。
メール、ありがとうございました。


私の宝物、といえばチェロになりますけれど、その他ほとんどが
仕事の機材だったりします。
いわゆるヴィンテージもの。
長い時間かけて探して見つけ出したものばかりで、しかもガンガンに
仕事に使っていますから、これがないととっても困ります。
まだまだ欲しいものはありますけれど、エンジニアではないのでこの辺で
打ち止めにしておきたいと、心に誓っているのですが、
でも私の持っている真空管マイクロフォンとかは、見ていても飽きないほど
美しい姿をしています。


あとは...
特にないのですが、安物の小さなものが好きでしょうか。
10年間していた指輪をなくしてしまって、ものすごく落ち込んで
いるのですけれど、まぁしょうがないかなと諦めつつあります。
25ドルでした。
私にとってはどんな効果なブランド品よりも意味があって大切なものでした。
大昔に友人からもらったネックレス、ピアスなども、とても大事にしています。
一度気に入ると他のものへ浮気をしませんから、気がつくと何年も、
ということになります。
結局『使えるもの』が好きなんだと思うのです。
毎日ガンガン使って、傷がついてもあまり気にしない程度の、普段のもの。
一番高いもので腕時計でしょうけれど、自分で買ったものはもちろん、
祖父や父の遺品、やはり友人からもらったアンティークもの。
高いものではありませんが、私にとってはお金で買えない宝物であります。
使う頻度の高いもののひとつは、ロサンゼルスのお店で自分で買いました。
ロスに行くと必ず寄るお店なのですが、それでも何年かに一度でも
覚えていてくれます。
そして必ず欲しいものがあるので、困った店でもあります。(笑)
(そのお店は中古のものを主に扱っているところです)
そのお店で買った、というのが自分の中での宝物具合を
高めているのでもあります。(そこで買ったものは壊れないんです)

そして身につけるものは男女問わず好きな人からもらう、
というのが私の場合、いいみたいです。
その人にお金を渡してもいいくらい。
自分で買うより人に買ってもらう(好きなひと限定ですけれど)のが、
宝物になる過程のひとつでもあります。
お金の出所ではなく、誰経由でその品物が私のところに来たか、が大事みたいです。

それから人にはそれほど価値がないもの、または持っていないもの、
手に入れた過程が特殊なものが、宝物具合を高めます。
よく芸能人がテレビで指輪や時計キラキラさせていますが、
まーっっっっっっっったく興味が持てません。
欲しいとも思わないし....、ちょっと見せびらかしている人がイヤに
なってきます。(笑)
結局は金ですか?みたいな....

あと....
仕事で使うものは一生懸命探したりする「努力」が必要となりますが、
趣味のものとかはある程度の「運命」が入っているほうが好きです。
よく仕事を頼むチェコの指揮者がいつも使っているストップウォッチが
とても良くて、ずーっと欲しいなぁと思っていました。
映画とかの仕事をする時、スプリットセコンドがついているものは
すごく便利なのです。
尺合わせといって、曲の時間はもちろん、何小節目が何分何秒になっていなければ
いけないことが多く、その調整のためにもスプリットセコンドが
必要なのです。
彼のは40年近く前のソ連製でした。
でも日本の中古市場はすごいですよ。
たったひとつ探し出すことは出来ましたが、残念なことにちょっと壊れていました。
諦めかけていた頃、イタリアでドロボウ市に出掛けたらそれが売っているのです!!
しかも在庫あるよ、といくつも見せてくれました。(笑)
いわゆるデッドストックというものですね。
そういう偶然が大切だったりします。
でも探し始めると余計なものまで見つかっちゃって、欲しいもの以上に
増えたりするのはご愛嬌でしょうか...
P1020009.jpg
左がセイコーのスプリットセコンド付きストップウォッチ、
右がロシア製(ソ連時代)。
欠点はチクタクと音が大きいこと。
ボタンを押すにもカチッと音がするので、指揮者はズボンのポケットの中で
操作していました。

件の指輪もサンタフェの日曜日、マーケットが出ていてそこで露店の
お兄さんから買いました。
彼曰く自分で作ったもので、ナバホの独特な模様が裏側にあるから、と
見せてくれました。
すごく気に入っていてお守りにしていたのになぁ....


先日グラミーを取ったウォレス&グロミットさん達。(笑)
このおもちゃを探しているのです。
ネットで探してみるといくつか出ていますが、自分的には何処かの蚤の市で
古いものを偶然見つけたいと思っています。
とりあえず携帯ストラップのグロミット君は買いましたけれど...
gromit.jpeg
3年ほど前にロンドンの友達に指令を出して、やっとのことで二つゲットしました。
P1020001.jpg
グラミーを取ったことでどんどんおもちゃが出るんじゃないかと、
期待しているところです。
ただ友人曰く、難しいジャンルだと。
ロンドンにもフィギア系の専門店はいくつかあるのだけれど、このアニメのは
微妙なジャンルであって、どちらかというとトイザラスのような
おもちゃや系ではないかというのです。
そういえばこの映画の制作会社、つまり人形がある倉庫やスタジオが
火事になってしまったそうです。
放火の可能性がある、と友人は言っていました。

このアニメを初めて見たのはヴァージンアトラックの機内でした。
当時はDVDプレーヤーを貸し出す形のサービスで、男一人(楽器付き)だけれど、
比較的すいていたのでアニメを見てもまぁ恥ずかしくないだろう、と思い頼みました。
でもキャビンアテンダントの方にものすごく笑われましたね〜。
まぁそれがきっかけで友達になれましたが....
そう、前にも書いたかもしれませんが、チェロを持った旅はすごく大変なのですが、
時々ラッキーなことがあります。
問題になりますからどことは書けませんが、2度ほどコックピットに入らせて
いただいたことがあります。
機内でほとんど寝ることが出来ないので、たいていはずーっと映画を
見ているのですが、すいている時に夜(時間)に一人起きていると
「オーロラが綺麗ですから、コックピットいらっしゃいませんか?」とのお誘い。
初めてカーテン上のオーロラを横から見ました。
綺麗でしたよ。
ランディングの経験もあります。
昔はコックピットに入ることは、例えば誕生日なんです、とか言うと比較的自由に
させてもらえた時代もありましたが、テロ事件以降は皆無ですからラッキーでした。
でもそれらは全部がチェロと一緒、というところなのだとは思っています。
音楽家=悪い人じゃない、という何となくの図式からでしょうか。(笑)
隣にチェロがないと私はただの人になってしまいますからね。

それにしても航空会社によって、厳しさは随分違いますね。
今までで一番厳しと感じたのはBAでしょうか。
チェロを乗せる許可を取るのもひと苦労ですし、離陸着陸時に荷物がちょっとでも
出ていると注意されたり。
楽器はイスに縄でぐるぐる巻きにされていたこともあります。
その辺が緩やかなのはラテン系の国でしょうかね。
AFとかいろんな意味でお世話になりましたし。
ヴァージンは最近乗っていませんけれど(ロンドンに行っていないから)、でも
乗っていた時はある程度乗務員の方と顔見知りになって、楽しかったです。
日本人の男の子がなんとも線が細い感じで、いいんですよね〜。
あぁ、繊細という意味ですよ。
困ったのはマルタエア。
チェロなんて乗せたことがない、とパーサーが機内で搭乗拒否です。
ちゃんとチケット買っているのにね。
結局規定マニュアル読んで機長に聞いてと、バタバタしていました。
スイスエアもよく乗りましたが、これも前に書いたことですが、
キャビンアテンダントの方がヨーヨーマさんはファーストクラス2座席
お取りになられます、と教えてくれました。
余計なお世話です。
どうしたらチェロのために100万円の座席、払えるようになるのでしょうか...
そのお金があったらビンテージマイクロフォン1本買います。
いや、自分では払わないのでしょうね....

ゲームをまったくやらないのですが、任天堂のDSをもらったので、
頭を鍛えるソフト、買いました。
結構面白いですね〜。
売れているのがわかります。
ちなみに私の脳年齢は29歳!!!
でも漢字の組み合わせはまったく出来ません。
得意不得意がわかって面白いです。
DJである友人の田中さなえさん、平均の50代で安心しているようですが...(笑)
彼女のサイトはとっても面白いですよ。

あぁ仕事がはかどらない...
少しは休憩(日にち単位)が必要かなぁ、と思い始めてもう3ヶ月。(笑)
明日は高嶋ちさ子さんにいじめられてきます。