■2004年4月5日
あぁぁぁ...
15時間もかけてレンダリング途中だった映像ファイルを、猫が止めました。
あれほどキーボードの上はダメだと言っていたのに...
もうすぐクリスマスに行ったグローリアチャペルコンサートのDVDが発売されますが、
そのリハーサル風景を編集しているところでした。
リハーサル風景をオマケ映像として入れるつもりなのですが、こういう場面を
みなさんに見せてもいいのだろうかと、ちょっと悩みます。
私だって他のミュージシャンのリハーサル風景を見てみたい、と思いますし、
実際どうやっているのかを知りませんから。
もちろんお手伝いしたことのあるミュージシャンやオーケストラの練習は
イヤというほど見てきましたけれど、例えば音楽的に近いアーティスト達の練習って
どうなのでしょうか。
知りたいですよね〜。
もっと有名人でいうと例えばスティングとかは、リハーサル場面を売りにしている
DVDはありますけれど、あのフランクザッパでさえコンサートステージ上での
リハーサル風景は、売っていたVHSに残っていますが、ツアー前の映像は
見たことがありません。
私のはリハーサルスタジオの中が何とも雑然としていて、自分の汚い部屋を
見られてしまうようで落ち着きません。
いいんでしょうかねぇ、こんなのを見せてしまって。
しかし仕事部屋に猫がいるのはなんとも危険であります。
この15時間のレンダリング、3回目だったのに...
一昨日、「道浪漫」という番組の打ち上げがありました。
番組が終了してしまったのです。
どんどん世の中的に旅番組がなくなってしまって、悲しい限りです。
打ち上げは夜6時から次の日の朝5時くらいまで続けられ、私は会場についてから
すぐにビールとワインをちょっとなめただけで、あとは9時間近くお酒を飲まずに
酔っぱらい達と楽しく過ごしていました。
ひなびた温泉旅館を借り切っての大騒ぎだったで、みんなは安心して酔っぱらっていました。
(そう、私は車で帰りました。)
ほとんどが制作スタッフでしたが、俳優の柴さんとか私の先輩であるデザイナー日比野さん、
ピアニストの熊本まりさんとかみんな一癖ある出演者も集まっていました。
ひなびた旅館とそういう人達のギャップが、なんだか面白かったです。
大阪の産経新聞で書いているコラムが、隔週の連載となりました。
やっぱり素人が書く文章が不評でクビになるのかなぁと思っていましたが。
今月から登場するもう一人のかたは、クミコさんという歌手です。
ご存じでしょうか?
私は20年近く前に彼女のレコード(!)を一枚プロデュースしているのですが、
まったく売れなかったことだけ覚えています。
もちろん彼女も印象的なかただったので、よく覚えていますけれど...
そう、その連載ですが、隔週になったことで随分と楽になったような気がします。
毎週日曜日の深夜にウンウンいいながら書いていましたから。
一週間に一度というのは結構早いんですよね...
ただ、こうやって自分の日記みたいなものを書くときは、責任がないせいかまったく
楽にホイホイ書けるのですが、たった八百字を書くのはものすごく難しい。
ある雑誌に同じようなことが書いてあったのですが、だったら自分の日記に
書いているエネルギーを原稿のほうにまわせばいいじゃないか、と自分を含め
誰でもそう突っ込みを入れたくなるところなのですが、
これが全然違うのですよ、ほんと。
このくらい楽に原稿書けるといいんですけれど...
有名人のお宅訪問を見たことありますか?
こんな私にもある番組からマネージャーにオファーが来ているらしいのですが、
どうしても「うん」と言えないんですよね〜。
何故なら見せたくないから。
私生活の部分ってどうでもいいじゃないですか。
最初に書いたコンサート前のリハーサルと同じで、ね。
もちろん私が一視聴者の立場であるのなら、見てもいいかなとは思いますけれど。
(言っていることが支離滅裂)
例えばこの近所でいうと所ジョージさんの家は、面白かったです。
私の自宅から歩いて一分くらいの所にあるのですが、あぁ中はこうなっているんだ、
会社があるんだ、そうかトンカツ椿は出前をしてくれるんだ、といろいろ勉強に
なりましたし。
またカシオという電機メーカーの創始者(?)だと思うのですが、梶尾会長宅は
やはりうちのすぐそばで、半端ではない家でした。
表からは想像できないほど大きな家で、見事でしたね〜。
これらはとってもお金持ちだから、見ていて気持ちがいい。
自分にないもの全て持っていて、わぁすごーい、と。
でもうちは、というとただ古い日本家屋なだけで、特に何も特徴のない家です。
お金持ちのわけではないし、それゆえ家にあるものだって金目のものは一切なし。
見事なもんです。
先日作曲家の千○明君がお宅訪問を受けていましたが、うーん、さすが、という感じ。
また東テレの何とかというやはりお宅訪問の番組。それは極上のものを持つ人達の、
簡単にいえば自慢番組にも見えるのですが(失礼)、なかなか出演する方々もすごくて
倒れそうになります。
自慢できるものを持っている、というだけですごいなぁ、と感心するのですが...
番宣でしか見ませんでしたが、東○秀○さんなんかひとつ何百万円もする腕時計を
いくつも持っていて、ただ感心するばかりです。
それも他のものも全て一流品ですから、ちゃんとしたお金持ちなのです。
うーん、すごい。
千○君ももちろん出演していましたね。
ワインセラーとかがあったように記憶していますが、そんなものがあること自体
信じられないです。
週末はフランス料理を行きつけのレストラン?
まぁ千○君とは仲良しですから、ハイハイという感じですけれど
でも言わせてもらえれば、羨ましくはない。
それだけのお金があったら、やっぱり全部を仕事道具につぎ込んでしまいたいなぁ。
今レンダリングをさせているコンピューターがG5だったら、時間が1/3になるなぁとか、
とことんそういう貧乏性は私は一流であります。
でもお金持ちって、既に持っているのよね、全部。
そういう意味ではバイオリニストの高島さんが格好いいですね〜。
だってストラディバリウス、買ったそうじゃないですか?
値段は怖くて言えませんが彼女は借金して買いました、と言っていますが、
私には借金できる金額ではありません。
そこの時点ですごいです。
唯一我が家の自慢といえば、昨年写真家の篠山紀信さんが8×10のポラロイドで
撮ってくれたことでしょうか。
写真家によってこんなに違って写るんだと、思い知らされたものでした。
篠山さんのサイン入り写真が宝物になっています。
そう、私的にはお宅訪問番組って、ある意味最終兵器かなぁとも思っています。
売れなくなったときの、仕事がなくなってしまったときの、ね。
でもそういうときには誰もそんな人の家を見たくはないと思いますから、
最終兵器でもなんでもないか...
今までもちろん何度か自宅の取材があって、家にテレビカメラとかも入っているのですが、
主に仕事部屋の取材でしたから気は楽です。
そう、先月のサウンドレコーディングマガジンというある種レコーディング専門雑誌に、
私の仕事部屋写真が載っていました。
そんなもの見てもしょうがないですけれど。
友人の戸田君とふたり、仕事部屋拝みたいな感じで載ったのですが、なんだか
恥ずかしかったです。
4月からの新番組「光とともに」というドラマは、原作が戸部けいこさんの
漫画になっています。
録音は無事に終わりましたが、収録のほうは急ピッチで進められているようです。
個人的には主役の篠原涼子さん、好きなんですよね。
一時期バラエティ番組に出ていたりして、合わないなぁなんて思っていたのですが、
フィルムに写る彼女は綺麗だなぁと思っています。
ドラマはどうでしょうか...楽しみにしているのですが...
お話は自閉症を持つ母親、家庭、そしてその周りの人々の話です。
相変わらずこういう内容のドラマばかり音楽を担当します。
もう慣れましたけれど。
こうなったらこういうドラマ全て私の所にオファーが来ないかな、とも思ったりして。
でもその逆にコミカルなものも結構やっているのですよ。
ただコミカル系でも最後でハッピーエンドなのはひとつだけ。
あとは主人公が死んでしまったり(もともと幽霊だった)離別を選んで新しい出発をしたり。
今回のドラマはハッピーエンドがいいなぁ...
今回のレコーディングには珍しく少年少女のコーラスを入れてみました。
杉並少年少女合唱団というのでしょうか?
10人ほどでしたがみんなおそろいのト音記号のマークが入ったセーターを着て、
5歳くらいから14歳くらいまでのかわいい子供達。
男の子はひとりでした。
そして何よりキュンとしてしまったのが指導をするお姉さん。
彼女自身とても歌が上手と私は見ましたが、その指導する姿を見ながら勉強になることも
たくさんありました。
レコーディングスタジオでのオーケストラ録音では私は指揮者もするのですが、
いかんせん技術がないからいつもあたふたしています。
人を統率するのは難しいですが、まして子供達となると想像を超えるものでしょう。
それから彼女の姿を見て、そういえば昔々保育園か何かの保父になりたかったなぁ、
ということを思い出してしまいました。
お迎えのお母さんを待つ女の子とお弁当を食べている姿なんて、なんだかいいなぁ、と。
でも会話しているのを聞いていると、ほとんど大人の会話なんですよね。
先生もたじたじという感じで、なかなか面白かったです。
八ヶ岳のコンサート、すごく楽しかったです。
やっぱりあのホールは好きかもしれません。
三方向ガラス張りで、自然に囲まれながらの演奏。
しかもちょうど夕暮れで外に積もっている雪が真っ青に染まる瞬間は、鳥肌ものでした。
八ヶ岳には前日の深夜、ホテルに着いたのですが、相変わらず高速道路の
インターからちゃんと来られないのです。
もちろんカーナビに助けられながら、なのですが、このカーナビが曲者で
毎回違うルートを示してくれる。
しかも車一台しか通れないような狭い林道のような所だったり。
でも今回はそのおかげでものすごく綺麗な星空を堪能しました。
まったく車の通らない道ですから、そこでエンジンを止めて全てのスイッチを切ると
夢のような星空が広がっているのです。
あまりの星の多さに空が少し汚く見えるほど、でした。
外気温はマイナス6度。
春とはいえまだまだ寒い八ヶ岳でした。