Motel Chronicles

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今日まで

2010-2-7

木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真展に先日行ってきました。
今日までですね、確か…
作品は何度も目にしている写真家二人ですが、同じ会場に二人の作品が並べられていたのは、
なかなか興味深いモノでした。
私はブレッソンの方が好みでした。
木村伊兵衛は対象物に対して気持ちが俯瞰すぎて、感情移入しにくい感じでした。
これが彼の特徴なのでしょうけれど….
ブレッソンは一枚一枚に物語があって、とても読み応え(?)のある写真。
楽しいです。
私もこういう写真を撮りたい…..

あと二人のコンタクトシート(通称ベタ焼き)が見られたのは、とても良かった。
普通コンタクトシートなんて見られませんから….
Leica使いならではの写真の撮り方、なんて偉そうに言ってはいけませんが、
私と同じ感覚だったのでうれしかったです。

マティスの装丁した写真集は、美しかった!


長文

2010-2-7

いつも皆さんから長い!と言われます、このブログ。
短くささっと書けるといいのですが、まぁ書くことでストレス発散という感じもあるので、
あまり直らないでしょうねぇ….
すみません。

今日は楽器の話。
楽器の善し悪しって何でしょう。
先日高嶋ちさ子さんのコンサートの中で、彼女の持っているストラディバリウスと
安い楽器の弾き比べで、どちらが高いでしょう?コーナーをやっていて考えてしまいました。
あの、芸能人格付けというテレビ番組みたいなコーナーです。
私はその時出番はなく、楽屋でテレビモニターとその音で聴いているのですが、
はっきり言って差がそれほどわからないのです。
テレビ番組の楽器の弾き比べでも明確にわかった例がないのです。
まぁどちらかというとこっちがのほうが好きかなぁ、という程度。
では、何億円もする楽器と数万円の楽器、違いは何でしょう….
これはいつも考えさせらる事なのです。

演奏家にとっては答えは簡単です。
弾きやすい、音質が良い、音が通る云々….
演奏家が実際弾いてみれば楽器の違いはすごくわかります。
弓なんてたかが棒きれ一本に馬のしっぽが付いているだけなのに、やはり1万円くらいから
数千万円まであります。
これがまた微妙で、たぶん演奏者にしか違いがわからないのではないか、というレベルです。
弾いている人にとっては大きな違いですが、では聴く側にとってはどうなのでしょう。

弾き比べるからわかるのであって、知らなければ良いのです。(笑)
何事も最近はそう思えるようになってきました。
ただ知ってしまったら最後までいかなくちゃ、かな….

コンサートの舞台上でチェロがあればそれはチェロであって、それ以外何ものでもありません。
私の楽器がストラディバリウスなのかそうじゃないのか、というのは問題ではありません。
ピアノがあったとしてもヤマハなのかスタンウエイ、ベーゼンetc……関係ないのですよね。
ピアノはピアノ。
どんなにその楽器が悪くて弾きにくかろうが、関係ないのです。
気にするのはあくまでも奏者。
札幌のきたらホールにはスタンウエイとベーゼン、素晴らしいピアノが2台ありますが、
特にこのベーゼンが素晴らしい。
私はチェリストですが、嫉妬するくらいこのベーゼンは素晴らしい。
でもこの素晴らしさを選ぶのは演奏者の特権で、その幸せが音楽にもなり聴く人にも伝わる。
そういう2次的なものですが、影響は大きいかもしれません。

でも、自己満足に近いのかなぁ….

ちょっと車に似ているかもしれませんね。
あまり興味のない人は走っている車は見ている分にはどれも同じに見えるし、私だって
トヨタのクラウンとレクサスの違いはと、問われても良くわかりません。
でもオーナーとなって車を走らせたときに、初めてその違いを知るわけです。

カメラもそうかな。
私のようなカメラそのもののオタクは違いますが、基本プリントされた写真を見て
好きか嫌いか、なのです。
何のカメラで撮ったということを気にするのは、カメラを持っていたり写真を撮っている人が
気にするわけで、そうじゃない人にとっては写真そのものが大事になるわけです。
私はこのカメラを使えばこういう写真が撮れる、という逆の発想から来ていますが….(笑)
なので私はLeicaで写真を撮ることが慣れている、撮りやすい、イメージがわく、というところから
撮っています。

こう考えると演奏者とその反対側にいる人とでは、大きな隔たりがあります。
でもその違いこそ、いや、奏者のこだわりこそが、自分の音楽にどう関わるかという現れでもあり
違いでもあるのかな、とも思います。
細部に神は宿ると言いますが、そういうことなのかもしれません。

だらだらと何のオチもなく、でも話は終わりです。