Far East
- 世界の車窓から
- Blue Cactus
- Living Stone
いわずとしれたテレビ朝日系列で毎日放映中の番組、「世界の車窓から」のテーマ音楽です。
これを作曲したときは、かれこれ16年近く前になりますが、まさかこの20秒の曲をフルサイズにするなんて考えなかったので、非常に苦労しました。やはりこれだけの年月と短くても毎日の放映で音楽を覚えていただくと、逆に、あのメロディーの後はどうなっているんだ、という大きな期待が僕にもとてもプレッシャーになり、実は1年近く書けなかったのです。僕の周りの友人でも、こんなサビはどう?なんてひやかすのも・・・。
このまま後10年くらい続いて、最長長寿番組になればいいなぁ、と期待しています。
ちなみにこの曲のミックスは、僕自身が自分のスタジオでやっています。
個人的にも大変好きな一曲です。このアルバムに収録されている曲のほとんどが、コンピューターを使わずにみんなで一緒に演奏して録音をしました。
ロンドンの郊外の狭いスタジオに、僕の場所はどこだ!?と場所の取り合いをしながら、でも大変いいレコーディングでした。
セッションに近いレコーディングでは、その時々のミュージシャンや雰囲気などに音楽が非常に左右されます。それがリスクでもあり、また楽しさでもあるのですが、このレコーディングでは大変うまくいきました。
何テイクかレコーディングするのですが、これは一番最初のテイクです。
演奏に若干のぎこちなさはあったりしますが、ミュージシャンそれぞれが、この曲に対して非常にフレッシュな気持ちが、表れていると思います。
Cactus はサボテンのことですが、以前仕事でモロッコに行ったときに、専属でついたガイドさんが、移動中の車を止めては、このサボテンはステーキにしたり、油で揚げて食べるとおいしい、とナイフでサボテンを切って見せてくれたりしました。
時期ではなかったのでサボテンにありつけませんでした。
そしてその後、まだ食べていません。
一説によれば、あまりよくないものを指している言葉かもしれませんが、響きは好きです。
レコーディングしていたスタジオと偶然にも、同じ名前でした。
今年訪れたアイルランドに、「巨人のテーブル」という大きな石の
モニュメントがありましたが、 なぜかこの言葉を思い出しました。
荒涼とした丘にぽつんとたたずんでいて、看板が一つでているだけ。
細い道に車が止まっていなければ、簡単に見過ごしてしまいそうな
何でもないところでしたが、あの風景は忘れられません。