Music Episodes

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Best Wishes


  • Espace
  • 15年以上前に、九州でのコンサートアンコールの為に飛行機で移動中、機内で作曲しました。 そして、少しだけ宇宙に近かったので、ESPACE(フランス語で宇宙)とタイトルをつけました。 録音、プロデュースは小野セイゲン、今はなきニューヨークのメディアサウンドスタジオにて。
    CDの中ではチェロのデュオで、ワンテイク同時録音です。
    クラシックのCDでは、ほとんどがエディティング(間違えたところをもう一度弾き直して 修正し、テープにて編集する)されていますが、僕はあまりやりません。
    かっこいいことをいえばレコーディングとは言葉の通り、「記録」ですから、その場の雰囲気と そのアーティストの持っている力とかを、そのまま残したい気がするのです。
    もちろんいい演奏が出来るまで、何度も弾きますけれど。
    クラシックのレコーディング作業を初めて見たとき、特にオーケストラレコーディングですが、 これって嘘じゃないの?と思うくらい、ショックでした。
    この曲がいつか、私のスタンダードとなり、世界のスタンダードとなり、みんなを幸せにする ような曲に育ってくれればと、心から願っています。

  • I Already Know The Song
  • あぁ、とてもとても好きな曲。ちょっと輪廻転生的な意味合いのタイトルで、前世でも この曲を知っている、聴いたことがある、というものです。
    この曲を聴きながら、サブレントしていたアパートの窓からソーホーの街並みを眺め、 ニューヨークのミュージシャンとMediaSound Studioでのレコーディング。

  • I'll Be Checkmate
  • このアルバムには、たくさん好きな曲が詰まっています。神様のチェス。人生ってそんな ような気がしませんか?チェスの駒は私たち。でもあがいてもがいて、いうとおりには なかなか動きませんけれど。
    レコーディングをおこなったMediaSound Studioは、マンハッタンのど真ん中にある、もともと 教会でした。ステンドグラスも残っていましたし、マリア様が飾ってあったというくぼみも そのままでした。
    その礼拝堂がそのままスタジオとなり、この曲もピアノ、ハープ、ストリングスカルテット、 ベース、そして私のチェロと、全員が同じところで演奏しています。
    Kenny Barronというピアニストは、もともとビバップジャズを得意とする人なのですが、 素晴らしいソロを演奏しています。レコーディング中もすごく緊張感があって、すごい人は すごいなぁ、という雰囲気がびしびしと。

  • 27th Curve
  • レコーディング作業中、27才でした。何度目かの誕生日で、人生のターニングポイント だったりしませんか?私も何度かそういう時期がありました。
    ニューヨークでの出会い、体験が人生という道のカーブとなりました。
    でも、いつでも何処でも私たちは道を選ぶことが出来ます。私たちの前には、 無数の見たことのない選択という道が、広がっているのですから。

  • 4-Cellos Table Talk
  • チェリスト4人で、レコーディングをしました。僕はアジア、そして白人、黒人、ユダヤ人と、 大変国際色豊かなセッションでした。でも人種なんて、音楽には何も関係がないのです。
    それより多くの種族、生き方、国柄が集まった方が、音楽そのものが豊かになるような気が します。だから、海外でレコーディングすることが、ひとつの喜びでもあり、私の音楽をより 豊かなものにしているような気がします。

  • In The Middle of The Ligh
  • この曲も大好きな一曲。これを聴きながらサブレントしていたアパートで毎晩のように、 泣いて過ごしていました。悲しいというより、この世界の美しさ、醜さ、すばらしさ、暖かさ、 冷たさ....全てのものが見えたような気がして。
    ニューヨークのアパートは、ソーホーを見下ろす19階にあって、ツインタワーにかかる満月の 動きをみて、地球が回転するときの、風の動きまで感じた気がしました。
    この曲でパーカッションを担当しているAiyb Dieng、彼は素晴らしかった。
    自然の、いわゆる木々や草花、星の動き、そんな中から彼はリズムをとっているのではないか、 と感じたくらい。そのことを彼に伝えたくて、話せない英語で一生懸命説明したけれど、 earthのthが発音できなくて 苦労したのを覚えています。
    人はいつか光の中に帰っていく、という意味合いでタイトルを付けました。
    私のアルバムの最後は「帰る」というのが、このころでは既にキーワードになっています。