Best Wishes
- Espace
- I Already Know The Song
- I'll Be Checkmate
- 27th Curve
- 4-Cellos Table Talk
- In The Middle of The Ligh
15年以上前に、九州でのコンサートアンコールの為に飛行機で移動中、機内で作曲しました。
そして、少しだけ宇宙に近かったので、ESPACE(フランス語で宇宙)とタイトルをつけました。
録音、プロデュースは小野セイゲン、今はなきニューヨークのメディアサウンドスタジオにて。
CDの中ではチェロのデュオで、ワンテイク同時録音です。
クラシックのCDでは、ほとんどがエディティング(間違えたところをもう一度弾き直して
修正し、テープにて編集する)されていますが、僕はあまりやりません。
かっこいいことをいえばレコーディングとは言葉の通り、「記録」ですから、その場の雰囲気と
そのアーティストの持っている力とかを、そのまま残したい気がするのです。
もちろんいい演奏が出来るまで、何度も弾きますけれど。
クラシックのレコーディング作業を初めて見たとき、特にオーケストラレコーディングですが、
これって嘘じゃないの?と思うくらい、ショックでした。
この曲がいつか、私のスタンダードとなり、世界のスタンダードとなり、みんなを幸せにする
ような曲に育ってくれればと、心から願っています。
あぁ、とてもとても好きな曲。ちょっと輪廻転生的な意味合いのタイトルで、前世でも
この曲を知っている、聴いたことがある、というものです。
この曲を聴きながら、サブレントしていたアパートの窓からソーホーの街並みを眺め、
ニューヨークのミュージシャンとMediaSound Studioでのレコーディング。
このアルバムには、たくさん好きな曲が詰まっています。神様のチェス。人生ってそんな
ような気がしませんか?チェスの駒は私たち。でもあがいてもがいて、いうとおりには
なかなか動きませんけれど。
レコーディングをおこなったMediaSound Studioは、マンハッタンのど真ん中にある、もともと
教会でした。ステンドグラスも残っていましたし、マリア様が飾ってあったというくぼみも
そのままでした。
その礼拝堂がそのままスタジオとなり、この曲もピアノ、ハープ、ストリングスカルテット、
ベース、そして私のチェロと、全員が同じところで演奏しています。
Kenny Barronというピアニストは、もともとビバップジャズを得意とする人なのですが、
素晴らしいソロを演奏しています。レコーディング中もすごく緊張感があって、すごい人は
すごいなぁ、という雰囲気がびしびしと。
レコーディング作業中、27才でした。何度目かの誕生日で、人生のターニングポイント
だったりしませんか?私も何度かそういう時期がありました。
ニューヨークでの出会い、体験が人生という道のカーブとなりました。
でも、いつでも何処でも私たちは道を選ぶことが出来ます。私たちの前には、
無数の見たことのない選択という道が、広がっているのですから。
チェリスト4人で、レコーディングをしました。僕はアジア、そして白人、黒人、ユダヤ人と、
大変国際色豊かなセッションでした。でも人種なんて、音楽には何も関係がないのです。
それより多くの種族、生き方、国柄が集まった方が、音楽そのものが豊かになるような気が
します。だから、海外でレコーディングすることが、ひとつの喜びでもあり、私の音楽をより
豊かなものにしているような気がします。
この曲も大好きな一曲。これを聴きながらサブレントしていたアパートで毎晩のように、
泣いて過ごしていました。悲しいというより、この世界の美しさ、醜さ、すばらしさ、暖かさ、
冷たさ....全てのものが見えたような気がして。
ニューヨークのアパートは、ソーホーを見下ろす19階にあって、ツインタワーにかかる満月の
動きをみて、地球が回転するときの、風の動きまで感じた気がしました。
この曲でパーカッションを担当しているAiyb Dieng、彼は素晴らしかった。
自然の、いわゆる木々や草花、星の動き、そんな中から彼はリズムをとっているのではないか、
と感じたくらい。そのことを彼に伝えたくて、話せない英語で一生懸命説明したけれど、
earthのthが発音できなくて 苦労したのを覚えています。
人はいつか光の中に帰っていく、という意味合いでタイトルを付けました。
私のアルバムの最後は「帰る」というのが、このころでは既にキーワードになっています。